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お知らせファミリーヒストリーの調べ方』


 【家訓作成編】
 16章  家訓はそもそも必要か(4)


 私自身のことを言えば、生まれてから半世紀、先祖のことなどほとんどわかっていない家庭で育ったので、家訓などそもそも聞いたことがなかったし、全く意識しないで生きてきました。

 しかし家族史を調べて、数世代の先祖の生き方を通してみると、なにがしかの教訓や生き方の指針は見えてくるものです。NHKの『ファミリーヒストリー』を観ても、毎回、各ご家庭なりのカラーのようなものがあることがわかります。

 このようなカラー、家族や一族の生き様を一言でわかりやすく言い表すことのできる家訓ができるならば、それは積極的に伝えていくのが良いと思います。

 武家として最古と言われている家訓に北条重時ののこしたもの(『極楽寺殿御消息』)があります。北条重時とは、鎌倉幕府の3代執権、北条泰時の弟で、兄とともに政権基盤の安定に努めた人物です。

 私は個人的にはこれが最高の家訓と思っています。つまり、「武家最古にして、最高の家訓」です。

 その最後には、家訓とは別に、次の一句が付け加えられています。

  いにしへの人のかたみと是を見て一こゑ南無と唱へ給へよ

 「昔の先祖の形見と思ってこれ(家訓)を読んで欲しい、そして私のことを思い出して南無阿弥陀仏とでも唱えてくれるならそれだけで幸せだ」といった意味です。

 これが、いつの時代にも共通する、子孫を思う親の気持ちではないでしょうか。


 参考)ファミリーヒストリーづくりに役立つ本−家訓編一覧


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 ◆『ファミリーヒストリーの調べ方』 目次
 

  はじめに ファミリーヒストリー調査はここまでと割り切ればそれほど難しくない
  1章   ファミリーヒストリーとは何か
  2章   どこで割り切るか−目標の設定
 【家系図作成編】
  3章   戸籍を取る
  4章   墓碑銘を調べる
  5章   同時に戒名を記録しておく
  6章   代行業者に委託する際のポイント(上)
  7章   代行業者に委託する際のポイント(中)
  8章   代行業者に委託する際のポイント(下)
 【家伝記作成編】
  9章   兵籍簿を取り寄せる−戦争体験を残す一級史料
  10章    軍歴照会の方法
  11章    所属部隊の情報を調べる
  12章    親族にヒアリングする際のコツ
  13章    街は家族の生活の舞台、その成り立ちを知る
  14章    家伝記はデジタルデータで作ろう
  15章    目次を考えて、実際に書いてみよう
 【家訓作成編】
  16章   家訓はそもそも必要か(1)
       家訓はそもそも必要か(2)
       家訓はそもそも必要か(3)
       家訓はそもそも必要か(4)
  17章   時代とともに変わる家訓(1)

 【ファミリーヒストリーづくりに役立つ本】
       家訓編一覧

 【調べてみたらこうなった−家族史づくりの意外な効果編】
  その1   歴史が妙に身近に思えてくる(前)
       歴史が妙に身近に思えてくる(後)
  その2   多様な歴史観を持てるようになる(上)
       多様な歴史観を持てるようになる(中)
       多様な歴史観を持てるようになる(下)

   以降随時追加更新