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お知らせファミリーヒストリーの調べ方』


 【家訓作成編】
 16章  家訓はそもそも必要か(1)


 家族史がおおよそ見えてきたら、最後に家訓を盛り込むことを考えてもいいでしょう。

 私は、ファミリーヒストリーとは何か、の章で、

  ファミリーヒストリー(家族史)= 家系図 + 家伝記

と定義しました。

 ただ、これにプラスアルファとして、家訓を付け加えてもいいと思っています。

 「プラスアルファとして…」と断ったのは、「あるとしたら当然必要だが、なくてもいい」といった意味からです。実際、家訓がなくても、ファミリーヒストリーは成立します。

 こうした考えから、私は、家訓付きを「名家の3点セット」、家訓無しを「良家の2点セット」とよんでいます。

 「名家」といった場合には、創業者なり中興の祖なり、名を成した人物がいるはずで、その人物の言葉が家訓となりえます。そうでない「良家」は、2点セットでも十分、といった考えからです。

 その上で、です。

 ここではまず、家訓とはどういうものなのか、そもそも遺すべきものなのか、様々な角度から考えてみましょう。

 家訓とは、一般的には、一族や家族の中でとくに実績を残した人物が、生前よく言っていたこと、あるいはとくに後世に伝わるよう文書にしたためたもの、といったイメージがあります。

 日本史上に残る有名な家訓のひとつに、毛利元就の「三矢の教え」があります。元就が晩年に3人の子、毛利隆元、吉川元春、小早川隆景を呼び、弓矢も3本束ねれば、簡単には折れないというたとえから、兄弟の結束を説いたという話です。

 この逸話自体は後世の創作ではないかとの疑義がありますが、少なくとも元就が「三子教訓状」といった手紙を3人に書いていることは事実で、そこでは確かに兄弟の結束を説いています。

 毛利家における元就のように、一族や家族の基盤を作った人物の教えがあるようであれば、それは当然、家族史の中に盛り込むべきでしょう。必要不可欠な話です。

 では、「うちにはそんなものないよ」というご家庭についてはどうでしょうか。考えていきましょう。


 参考)ファミリーヒストリーづくりに役立つ本−家訓編一覧


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 ◆『ファミリーヒストリーの調べ方』 目次
 

  はじめに ファミリーヒストリー調査はここまでと割り切ればそれほど難しくない
  1章   ファミリーヒストリーとは何か
  2章   どこで割り切るか−目標の設定
 【家系図作成編】
  3章   戸籍を取る
  4章   墓碑銘を調べる
  5章   同時に戒名を記録しておく
  6章   代行業者に委託する際のポイント(上)
  7章   代行業者に委託する際のポイント(中)
  8章   代行業者に委託する際のポイント(下)
 【家伝記作成編】
  9章   兵籍簿を取り寄せる−戦争体験を残す一級史料
  10章    軍歴照会の方法
  11章    所属部隊の情報を調べる
  12章    親族にヒアリングする際のコツ
  13章    街は家族の生活の舞台、その成り立ちを知る
  14章    家伝記はデジタルデータで作ろう
  15章    目次を考えて、実際に書いてみよう
 【家訓作成編】
  16章   家訓はそもそも必要か(1)
       家訓はそもそも必要か(2)
       家訓はそもそも必要か(3)
       家訓はそもそも必要か(4)
  17章   時代とともに変わる家訓(1)

 【ファミリーヒストリーづくりに役立つ本】
       家訓編一覧

 【調べてみたらこうなった−家族史づくりの意外な効果編】
  その1   歴史が妙に身近に思えてくる(前)
       歴史が妙に身近に思えてくる(後)
  その2   多様な歴史観を持てるようになる(上)
       多様な歴史観を持てるようになる(中)
       多様な歴史観を持てるようになる(下)

   以降随時追加更新