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お知らせプロに学ぶ動画編集入門』


 はじめに いいたいことを伝える技術をプロに学ぼう


 一般向けのビデオカメラの普及に伴い、ユーチューブ(You Tube)をはじめとする動画投稿サイトに自分の作品を投稿したい、と思われている方は多いでしょう。あるいはもうしているという方も少なくないと思います。

 ただ、残念ながら、現状、動画投稿サイトで見られる作品には、編集にあまり手をかけていない瞬間芸的なもの、あるいは偶発的にたまたま撮れた映像、が多いことも確かです。

 文章に関して言えば、小学校の頃から作文の時間があって、自分が言いたいことを文章で表現する技術については、日本人なら誰もが学んだはずです。

 しかし、映像に関しては、ビデオカメラや動画投稿サイトの普及からさほど時間が経過していないため、ちゃんと学んだという方はほとんどいないのではないでしょうか。確かに、少し前まで映像制作は限られたプロの人たちだけがやるものでした。

 そう考えると、これから映像表現が広く社会に普及していくためには、先行する機材(ビデオカメラや動画編集ソフト)や発表の場(動画投稿サイトなど)に加え、映像制作のノウハウを学ぶ場が必要なのではないでしょうか。また、そのためのテキストも必要でしょう。

 その点、テレビ局には長年の試行錯誤の中で培われてきた情報を伝達するためのノウハウ(企画力、取材力、編集力)や、映像の取り扱いに関する様々な配慮(ルール)があります。これらのすべてをそのまま受け入れる必要はないにせよ、できるだけ知っていた方が良いと言えるでしょう。

 ただ、一口に映像制作と言っても、実は様々な分野に分かれています。特に撮影に関しては、カメラマンという専門の職種があるくらいですから、それだけでも奥の深い話になります。

 その部分は、別の方に語っていただくとして、ここでは、いいたいことをいかに伝えていくかということを主眼に、テレビ局で言えばディレクター職の立場からの映像制作を解説していくこととします。

 なお、本テキストは、TBSで長年、ディレクターとして映像制作に携わってきた黒岩亜純氏の話を、宮徹が時に質問しながら文章にまとめました。

 また、個別の事例に際しては、TBSに限らず、テレビ各局のディレクターの方々へのヒアリングに基づいた情報も加えています。

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 ブログ−『大学生のための動画制作入門』ができるまで
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【関連サイト】
 随時対談●黒岩亜純(TBSディレクター/プロデューサー)前編 このテキストが誕生するきっかけ
 随時対談●黒岩亜純(TBSディレクター/プロデューサー)後編 映像と文章の表現特性の違いなど


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  ◆『プロに学ぶ動画編集入門』 目次

   はじめに              いいたいことを伝える技術をプロに学ぼう
   1章  制作工程を理解する(1)  ディレクターの役割(前)
                     ディレクターの役割(後)制作スタッフ職種一覧
   1章  制作工程を理解する(2) 『筑紫哲也NEWS23』でのディレクターの役割
   1章  制作工程を理解する(3) 『筑紫哲也NEWS23』の制作工程
   1章  制作工程を理解する(4) 『夢の扉+』の制作工程を分析する(前)
                    『夢の扉+』の制作工程を分析する(後)
   1章  制作工程を理解する(5) 「構成表」に従って撮影、「ラッシュ」で確認
   1章  制作工程を理解する(6)  構成表は臨機応変に
   1章  制作工程を理解する(7)  一般の方向け動画制作工程モデル(前)
                     一般の方向け動画制作工程モデル(後)
   2章  企画のたて方(1)     起点は自身の「伝えたい」欲求から
   2章  企画のたて方(2)     とんがれないテレビにできない自由な発想で
   2章  企画のたて方(3)     独自の視点を持つ、時間をかける
   2章  企画のたて方(4)     3要素意識し企画書にまとめる
   2章  企画のたて方(5)     企画書は簡潔に
   3章  事前取材とロケハン(1)  最初は「信用」と「慣れ」から
   3章  事前取材とロケハン(2)  撮影に入る前の配慮
   3章  事前取材とロケハン(3)  事前取材で撮影計画を立てる
   3章  事前取材とロケハン(4)  情報面からの撮影計画
   3章  事前取材とロケハン(5)  演出面からの撮影計画
   4章  見せ方を考える(1)    ドキュメンタリーの種類
   4章  見せ方を考える(2)   「見せ方」で決まる作品の個性
   4章  見せ方を考える(3)    粗構成の考え方
   4章  見せ方を考える(4)    ストーリー展開のパターン
   5章  本構成の実際(1)     撮りためた素材を確認(ラッシュ)する
   5章  本構成の実際(2)     「音UP」を選ぶ
   5章  本構成の実際(3)     長尺ものは串団子を作る要領で
   5章  本構成の実際(4)     映像の単位の呼び方とまとめる工夫
   6章  編集上の技法(1)     編集は生きもの、絵的思考で再検討
   6章  編集上の技法(2)     つなぐ技術−ブリッジ
   6章  編集上の技法(3)     トランジション−ディゾルブ
   6章  編集上の技法(4)     トランジション−クロスディゾルブ
   6章  編集上の技法(5)     トランジション−ディゾルブの応用
   6章  編集上の技巧(6)     あえてのトランジション−ピール、スライド、ワイプ
   6章  編集上の技法(7)     映画『スティング』に学ぶトランジション
   6章  編集上の技法(8)     映像に文字を重ねる−スーパーか、テロップか
   6章  編集上の技法(9)     必要以上にスーパーを入れない
   7章  音入れの注意点(1)    音としてのナレーションを意識する
   7章  音入れの注意点(2)    ナレーションと環境音のバランスをとる
   7章  音入れの注意点(3)    BGM利用の裏ワザ